インテリアの雑誌

家具の雑誌、

家具を旅する 山形編

おくりびとの舞台といえば、

そう、山形だ。

 

おくりびとは俳優陣の演技を世界で高く評価されたが、インテリアも、一級だ。

ストーリーの合間に時折流れる山形の風景が、また良い。

 

家で過ごす時間が多い寒冷地ほど、家具が発展する土台が厚いのではないだろうか。

 

日本の北部は北海道の旭川(カンディハウス)、秋田(秋田木工)と、レベルの高い企業が集積している。世界で見ても、かのIKEAは北欧の企業だから、この仮説には一定の信ぴょう性がある。

 

山形の2つの企業に、家具通たちの熱い視線が注がれていることをご存知だろうか。

様々なデザイナとコラボして、数多くの名品を世に送り出している、「天童木工」、そして皇居にも敷かれた100年品質「山形緞通」を紹介しよう。

天童木工

天童木工」の家具が美しいのは、その技術もさることながら、自然に調和するデザインに、いつの時代も変わらぬ普遍性があるからではないだろうか。

 

今は昔、長年利用する前提で作られた家具は、古くなるほど味が出るのが通例なのだ。色褪せないデザインが、天童木工の理念を証言している。

写真は、山形の駅の待合室

 

山形緞通

「山形緞通(旧 オリエンタルカーペット)」の、色彩をみたら、誰もがその場に立ち止まるだろう。

同社は、購入後のメンテナンスも生業としている。世代を越えて語り継がれる100年品質のプライドが光る。

絨緞といえば、ペルシャ、トルコと中国のものが知られているが、山形の絨緞は、後発ながら、控えめではあるが着実に一つのジャンルを築いてきた。

工場見学も受け付けているそうだ。

  • インタビュー記事

https://www.hitachi-solutions-east.co.jp/company/east-japan/corp/y_orient/

 

美しい、ずっと見ていたい。

きれいなものを探しに、山形へ出かけよう。