インテリアの雑誌

家具の雑誌、

vol.7 贈り物の選び方

気づけば季節はバレンタイン。

 

バレンタインもその一つだが、

結婚したり、子供ができたり。お世話になった先輩や、大切な方のお祝いや、退職祝い、還暦などの節目に、特別なものを贈りたいとき。

 

商品カタログや、検索サイトに表示される、無数の選択肢を見て、その仕事を先延ばしにした経験を持つあなたへ、デザイナーで選ぶ、という方法を提案したい。

 

見た目の美しさ、だけでなく、機能美を兼ね備えたプロダクトを見て、自分用にもポチッ。。。

 

 

柳宗理

戦後に活躍した日本のプロダクトデザインの父。最も有名なデザインは、ニューヨーク近代美術館のパーマネントコレクションにも選定されたバタフライスツール。

ミラノサローネで金賞を受賞したり、エレファントスツールが権威あるデザイナーにリプロダクトされたり、海外でも高い評価を得ている。中でも多くデザインされたキッチン用品や漆器類は、凛とした存在感を放つ。日本民藝運動の第一人者を親に持ち、後年、日本民藝館長を務めた。

バタフライスツール/正規50,000yen程度

サーバースプン・フォークset/2,000yen程度

中井窯 丸皿/7,000yen(入手困難につき、メルカリで2倍程度に)

https://yanagi-design.or.jp/works_groups/1566/

 

深澤直人

Apple本社に並べられた椅子が、日本の企業のものだと知っているだろうか。広島の企業、マルニ木工の「hiroshima」と名付けられた椅子は、彼が、プロデュースしたものだ。

個性的な製品を思い浮かべたとしたら拍子抜けするくらい、深澤直人の産み出すプロダクトは、日常的だ。

デザインされていないようで、デザインされているというトリックに見事に騙されるだろう。究極のノーマルの代名詞、あの無印良品にも、数多くの作品を提供している。

氏は、日本民藝館の館長であり、先に紹介した、かの山形ご出身であることにも触れたい。

マルニ木工 hiroshima/150,000yen程度

SEIKO StandardEdition/40,000yen程度

無印良品 コーヒーメーカー/20,000yen程度

LAMMY ノト/2,000yen程度

 

※今回はすべて正規品価格にて、

 

vol.6 自由な家具とコーヒータイム

家の中に落ち着ける空間はありますか。

 

住宅展示場に、よくあるリビングダイニングのレイアウトは、

ダイニングがあって、その横に大きなテレビ、対面にローテーブルとソファ、という組み合わせだ。

このレイアウトを取り入れている方も多くいらっしゃると想像される。

 

恐らく、ダイニングでゆっくりコーヒーを飲む想定なのだと思うが、ダイニングは、家人からすると、キッチンが近くて落ち着かないものである。

テレビとローテーブルは、テレビを見ることを目的としたレイアウトだから、ソファに横並びとなり、会話を楽しめない。

 

そこで、

ダイニングでテレビを見れる配置として、リビングにはコーヒースペースを設けることをおすすめしたい。

 

1日の終わりに、今日あったことを、寛いで話すスペースがあるのは、心地よい。

 

できれば窓辺が良いだろう。

 

リビングが狭い場合、ソファを買うほかに、充分な大きさのオットマンを置くことも検討してみよう。

オットマンは、デパートや空港で良く目にするが、ものを置いたり、思い思いの場所に腰掛けたり、壁を背に足を伸ばしてくつろいだりできる、自由な家具だ。

羽田空港 第一ターミナル ロビー

カッシーナイクスシー/70,000yen程度/サイズ W95×D95×H39

 

加えて、ラウンジチェアと、小さめのコーヒーテーブルがあれば、完璧だ。

IDEEミニミラーアームチェア/約30,000yen/サイズ W60×D67×H55 座高30

HAY /24,000yen程度/サイズ 直径45×H35.5

フクラ/30,000yen程度/サイズ 直径40×H50

※すべてメルカリ価格

 

きっと、そこは、あなたのお気に入りになるはずだ

 

vol.5 家を建てるなら

「家を建てるなら〜」

遠い昔、そんなCMのフレーズがあった気がする。

(最近この歌がまたCM使われていたようで。なお、家をつくるなら、が正解でした、)

 

生涯住む家を建てるとき、譲れない条件はなんだろう。

 

インテリアにこだわるならば、「景色」もその条件の一つに加えるべきだ。

 

窓は、単なる外との境界ではなく、窓辺から見える景色を切り取る額縁となり、窓から見える景色を部屋の一部にする。

 

景色を空間に取り入れる方法と効果を東京江戸たてもの館の、巨匠邸が教えてくれる。

前川國男

決して広くはないキッチンも、緑を眺めながらゆったりとした気持ちで使えただろう。

田園調布の家(大川邸)

コーナーに設置された窓の外は、一面の緑。大川邸は、このコーナーの窓が多用されている。当時の豊かな生活を連想させる。

高橋是清

こちらは2階からの景色。心癒される風景が一面に広がっている。

 

家を建てる予定のない方には、非日常を楽しめる絶景アドレスを。

草月会館 コーネルコーヒー

赤坂付近は、都心でも落ち着いたアドレスだ。

ここは、映画「永い言い訳」でも使われたデザイン事務所が手掛けた有名なカフェ。

Bills 七里ヶ浜

世界一の朝食、でおなじみのこちら。

七里ヶ浜で、海を眺めながら召し上がれ。

響 汐留

東京タワー、レインボーブリッジが目前に。

全面ガラス張りで、夜景を堪能できる。食事も美味しく観光にもおすすめ。

ウェスティンホテル 東京

都内一流ホテルの中でも、景色自慢のウェスティンホテル東京では、都下を見下ろす高台に建つ。都心にありながら、周りに高いビルがなく、目下に緑も多く残る。夜は夜の表情を楽しめる。

 

三井ガーデンホテル日本橋プレミア バー 松

コレド室町の向かいに位置した都会の隠れ家はこちら。小規模ながら、高さのある全面ガラス張りの店内からの夜景が圧巻。バー利用可能。

 

 

vol.4 テキスタイルを探しに

春が近づき、気分転換がしたい、、、

でも、忙しくて、なかなか家のことに時間がとれない。

 

それなら、

テキスタイルを探してみよう。

 

壁に絵を飾るように、お気に入りのテキスタイルを飾ると、ほら、部屋が見違える。

 

サイズはできるだけ大胆に。また、忘れてはいけないのは厚み。厚すぎると飾るのに苦労するし、薄すぎると補強が必要となる。可能ならば手にとって選びたい。

 

Roselle+

Teija Puranen(テイヤ・プラネン)

マリメッコ、フィンレイソンなどにデザイン提供経験のあるデザイナー。北欧のデザインは色彩が秀逸。

5,000yen程度

ミナペルホネン

wataridori ワタリドリ

懐かしく新しい、心惹かれるデザイン。これをぼーっと眺めて過ごしたい。

15,000yen程度

フジエテキスタイル

粟辻博 グラデーション

日本のテキスタイル界に革新をもたらしたテキスタイルデザイナー・粟辻博(1929年-1995年)。インテリアを格上げする一撃に。

6,000yen程度

着物のために作られた生地

大島紬

反物は幅が40センチないので、多少寸足らずの印象だが、日本の着物のためにつくられたテキスタイルは美しい。着物が廃れ中古のものが格安で出回るが、その生地が再評価される日は近いと信じている。

3,000yen程度

 

※価格は、メルカリ価格

家具を旅する 山形編

おくりびとの舞台といえば、

そう、山形だ。

 

おくりびとは俳優陣の演技を世界で高く評価されたが、インテリアも、一級だ。

ストーリーの合間に時折流れる山形の風景が、また良い。

 

家で過ごす時間が多い寒冷地ほど、家具が発展する土台が厚いのではないだろうか。

 

日本の北部は北海道の旭川(カンディハウス)、秋田(秋田木工)と、レベルの高い企業が集積している。世界で見ても、かのIKEAは北欧の企業だから、この仮説には一定の信ぴょう性がある。

 

山形の2つの企業に、家具通たちの熱い視線が注がれていることをご存知だろうか。

様々なデザイナとコラボして、数多くの名品を世に送り出している、「天童木工」、そして皇居にも敷かれた100年品質「山形緞通」を紹介しよう。

天童木工

天童木工」の家具が美しいのは、その技術もさることながら、自然に調和するデザインに、いつの時代も変わらぬ普遍性があるからではないだろうか。

 

今は昔、長年利用する前提で作られた家具は、古くなるほど味が出るのが通例なのだ。色褪せないデザインが、天童木工の理念を証言している。

写真は、山形の駅の待合室

 

山形緞通

「山形緞通(旧 オリエンタルカーペット)」の、色彩をみたら、誰もがその場に立ち止まるだろう。

同社は、購入後のメンテナンスも生業としている。世代を越えて語り継がれる100年品質のプライドが光る。

絨緞といえば、ペルシャ、トルコと中国のものが知られているが、山形の絨緞は、後発ながら、控えめではあるが着実に一つのジャンルを築いてきた。

工場見学も受け付けているそうだ。

  • インタビュー記事

https://www.hitachi-solutions-east.co.jp/company/east-japan/corp/y_orient/

 

美しい、ずっと見ていたい。

きれいなものを探しに、山形へ出かけよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

vol.3  君のファースト家具になりたくて

子供のはじめて触れる家具は、きちんと選びたい。

お絵かきと絵本をはじめる2歳になるまでに、机と椅子があると良い。と、モンテソーリ教育でも言われている。らしい(?!)

 

ファースト机

机は、子供の世界だからあまり狭いといけない。寄りかかるのがお気に入りの年頃なので重量がしっかりあるものが良い。

 

アクタス

若干の角度は、子供とのコミュニケーションを円滑にするためのもの。配慮がエキセレント!

15,000yen程度

サイズ:W121xD50xH34.5

 

・佐々木デザインsdi fantasia PICCOLA

デザイン、機能、すべてを兼ね備えた大正解はこちらのブランド

20,000yen程度

サイズ:W60×D40×H40

 

・キッズー

ちょうどよいサイズ感、子供みたいに丸くてかわいい!

5,000yen程度 

サイズ:W55×D55×H40

 

ファースト椅子

椅子は、年齢にあったものを、都度揃えてあげたい。

 

・秋田木工

しっかりとした土台が子供を支えてくれる。座面はソフトで、手の触れる場所は丸くなっている。すぐに彼らのお気に入りになるだろう。

10,000yen程度(〜2歳前半)

サイズ:W32×D34×H39

 

・日進木工

スタイリッシュの代名詞。大人気シリーズでカラーも豊富!お気に入りの色をゲットしよう

5,000yen程度

サイズ:W32×D36×H45 座高22

 

ファースト踏み台

踏み台に登った君は、少し大人びている。

 

IKEA

かなり重量があるため、安心して子どもを預けられる。頼りになるキュートな秘書として働いてもらおう。

3,000yen程度

サイズ:W40×D38×H33